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英語民間試験 導入延期で変わることと変わらないこと

 
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2019年11月1日、文部科学省が2020年度から予定していた英語民間試験の導入延期を表明しましたね。しかもこの日から民間試験の受験に必要な「共通ID」の申請が始まるはずだったのに。この延期のニュースには、学校の先生も、塾の先生も、そして誰よりも受験生たちが驚き、混乱し、振り回されました。

この民間試験導入については、ニュースサイトでも多く取り上げられているので理解しているつもりでしたが、私自身も含め、多くの保護者の方たちがもやもやしているようです。
今回は、民間試験導入・延期について書こうと思うのですが、どのようにまとめてよいか迷いました。概要を考えている途中で細かい疑問が浮かんできたのです。他のお母さんたちからも根本的な疑問や、少し横に逸れた疑問などが出てきました。疑問はバラバラのようですが、すべて重要に思えたので、これらを敢えて挟みながら、結果的にすっきりしていただけるよう頑張りたいと思います。

 

民間英語試験を導入して
どうするつもりだったのか

2020年度からの大きな変化として、「センター試験」の廃止、そして「大学入学共通テスト」(以下「共通テスト」の導入があります。これと同時に英語に関しては、民間英語を導入する予定でした。以下のようなイメージです。

 

民間試験導入の理由は?

大きな理由は4技能(読む・聞く・話す・書く)を評価するためということです。これまでのセンター試験では筆記テスト(読む)が200点、リスニングテスト(聞く)が50点という配点でした。ここに民間試験を導入することで4技能を評価し、共通テストの配点もリーディング(読む)・リスニング(聞く)共に100点になる予定でした。

しかし、民間試験導入が延期になったため、共通テストの配点は変わると思われます。

 

センター試験の代わりに共通試験ということなら、国公立の人が対象?

そうとも限りません。1990年にセンター試験が始まると同時に「センター試験利用入試」(通称「センター利用」)も始まりました。「センター試験の点数を利用して私立大学に合格する」というシステムですね。そのため近年では私立大学しか受けない人たちもセンター試験を受ける傾向にあります。共通テストになっても「共通テスト利用」ができるため、私立大学受験者にも関係してきます。

 

民間英語試験導入が
延期になってどうなるのか

11月1日に民間試験導入の延期が発表され、何が今まで通りで、何が変わるのでしょうか?

イメージはこんな感じです。

まず、共通テストは導入されます。上でも言いましたが、英語の配点は変更されると思います。

 

共通テストの導入で他の教科は変わるの?

はい。国語と数学に記述式の問題が導入されます。それぞれ3問ずつ出題される予定です。また2024年度以降は、地理歴史・公民分野や理科分野でも記述式の問題が導入される予定です。英語も民間試験が導入され、ライティング(書く)試験が出ることになります。
しかし、「予定」です。皆さんご存知の通り、記述式を導入した場合の採点の仕組みが問題視されています。11月15日現在、議論はだいぶ白熱していますので、「国語と数学の記述式問題はやっぱりやめます」という可能性もあります。今後の政府の決定に注目しましょう。

 

民間試験が導入されないってことは、大学入試に英検は関係なくなるの?

関係あります。「英語外部検定利用入試」という言葉を聞いたことがありますでしょうか?
ざっくり言うと、外部の英語検定試験(英検など)の点数を入試に利用できる大学が結構あるということです。利用の仕方は、大きく分けて4つあります。

出願資格

大学によっては、外部検定を出願の要件にしています。推薦・AOの出願条件として利用されることが多いようです。

得点換算

大学が指定する検定に合格していれば、入試の英語の点数として換算できます。一般試験で多く利用されています。例えば、「英検2級合格者は、英語入試の80点に換算できる」「英検準1級合格者は、英語入試の100点に換算できる」などです。

加点

文字通り、大学が指定する検定に合格すれば、入試で獲得した点数に加点されるというものです。例えば「英検2級合格者は、英語入試の総合点に10点上乗せされる」などです。

合否参考・判定優遇

これは、例えば同得点だった受験者がいた場合、指定した外部検定に合格している人の方が優遇されるということです。ただし上の3つ「出願資格・得点換算・加点」を含めて「判定優遇」という言葉を使うこともあります。

上のいずれかを利用する場合、願書と一緒に外部検定の合格証明書を提出する必要があります。各大学の要綱をしっかり確認してください。

というわけで、英検を含む外部検定と入試の関わりは、民間試験導入の延期後も続いていきます。

 

まとめ

以上、民間試験導入、延期によって湧き出てきたみなさんの疑問に答えてみました。

まとめると、延期後も・・・

 

共通テストは導入される

 

共通テスト利用があるので私立大学のみを受験する人にも関係ある

 

国語と数学には記述式が導入される予定だが、本当に導入されるかは怪しい

 

英語外部検定利用入試があるので英検を含む外部検定が大学入試と関係なくなるわけではない

もやもやは消えましたでしょうか?

他の疑問ももちろん受け付けます。

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