2022年も半分が過ぎようとしています。そろそろ夏期講習の季節です。
夏期講習を受講する生徒さんたちは、塾で授業を受ける時間も増えますが、学校や塾の宿題、英検対策のための英語の暗記など、自宅での勉強時間も増えるはずです。
でも正直、一人で宿題をしたり、英単語を覚えたりすると、眠くなりませんか?
「気合いが足りない!」と言う人もいますが、気合いが足りない人だけが眠くなるわけではありません。
原因は色々なのです。
今回は、眠気の原因と、その眠気に勝つための方法、対策をご紹介します。
まずは原因からです。
眠気の原因
原因1:寝不足
最初の原因はやはり寝不足です。
そもそも睡眠時間が少ないと、眠くなるのは当たり前ですね。
理想的な子どもの睡眠時間は以下の通りです。
翌日に学校がない日は夜更かしをしがちですが、早寝早起きで理想の睡眠時間を確保しましょう。
原因2:食生活の乱れ
食生活の乱れも眠気の原因になるそうです。
夜食
勉強を頑張る人たちは、つい夜型になり、夜中にお腹が空いてしまいますね。でもそこでガッツリ食べてしまうと、翌日の体調に影響が出ます。
夕食を食べた後、消化器官は、排泄の準備に取り掛かるそうです。しかし夜食によって夜中にまた働かされることになると、血液の流れやホルモンの分泌などが予定通りにいかなくなります。
これが翌日の体調と脳の働きを悪くするのだそうです。 上の原因1の睡眠不足もあれば、なおさら眠気が襲ってくるでしょう。
どうしても夜食を食べたいときは、消化の良いものにして、体内時計をできるだけ狂わせないようにしましょう。
過度なダイエット
過度なダイエットは、何事にも良くないと思いますが、これは眠気にもつながります。 低血糖になるためです。
糖質オフダイエットで低血糖状態に陥ると、「日中とても眠くて疲れやすい」ことが多いそうです。
また極端な炭水化物抜きダイエットを自己流で行うと、普通の食事にもどった時にインスリンの分泌量のコントロールができなくなり、血糖値が安定しなくなることがあるそうです。
この不安定が精神的不安定にもつながります。 十分に気をつけましょう。
原因3:興味がない・分からない
みなさん経験があるかと思いますが、興味がなくモチベーションが上がらない教科や内容のときは、眠くなりがちです。
また途中までは全然眠くなかったのに、気づいたら内容が分からなくなってきて眠くなることもありますね。
この「興味がないのに勉強する」や「分からないのに勉強を続ける」ことは、脳にストレスを与えるそうです。
このストレスによって脳が活発に動いて熱を発します。その熱が上がり過ぎると危険なため、今度は体が脳をクールダウンさせようと働きます。
それがあくびや眠気につながるということです。
さて、いよいよ眠気対策です。
対策:行動編
伸び・深呼吸
皆さんもやったことがあると思いますが、この対策は理にかなっています。 伸びは全身をリラックスさせるだけでなく、ずっと座っていた体の血行を促し、脳に血液を送ることができます。 そして深呼吸をして、新鮮な酸素を取り込めばバッチリです。
顔を洗う・歯を磨く
顔を洗う・歯を磨くということは、とりあえず立ち上がりますね。そして洗面所まで歩きます。それだけでも気分転換になります。さらに顔を洗うという刺激で眠気を断ち切る効果があります。さらに歯磨きもすれば、歯みがき粉の刺激や口の中の水分でリフレッシュできます。
ツボを押す
眠気に効くツボも押してみましょう。 合谷(ごうこく)というのだそうです。 ここです↓
仮眠をとる
どうしても眠い時は、15分から30分程度の短い仮眠が良いそうです。 これはパワーナップ(power nap)と言われ、コーネル大学の社会心理学者ジェームス・マース(James Maas)氏によって提唱されました。「nap」は昼寝という意味ですので「パワーになる神昼寝」ということでしょうか。 その効果は以下のようなものを含みます。
- 疲れが取れる
- 認知力、注意力が上がる
- 作業効率が上がる
- 記憶力と創造性が上がる
勉強中の科目を変える
勉強中の科目を別の科目に変えた途端、眠気が覚めることってあります。だまされたと思って試してみてください。 ベストワン藤沢校の学校長も以下の記事でお勧めしています。
対策:思考編
数カ月先の目標を設定する
なんとなく勉強している人は、おそらく眠くなる確率が高いでしょう。 また、「中学・高校・大学の志望校に合格すること」というだいぶ先の目標でも、眠くなることがあります。 そこで、例えば以下のように、目標を数カ月先に設定してそれに向かって勉強してみませんか?
- 次回の英検で○級に合格する
- 定期テストで英語90点以上を採る
- 次回の模試で、第一志望校Aランクをとる
時間があまりないことで、少しの焦りや緊張感が生まれ、眠気を飛ばしてくれるでしょう。
分からない単語を見つける
気づくと内容が分からなくなり、眠くなったという経験は皆さんあると思います。
こういう時は、分からない単語を見つけてください。
英語の長文読解の場合は、見つけやすいですね。知らない単語を見つけて、意味を調べます。意味が分かれば、その文章が何を言っているのか明確になり、眠気がなくなります。
意外とやっかいなのが国語の長文読解です。例えば文章に「社会」という言葉が出てきたとします。 普段耳にする単語なので、そのまま読み進めます。しかしだんだん分からなくなり、眠くなったとします。そういう時は、聞きなれた「社会」という単語でも、「社会ってどういう意味?」と自分に問いかけてみてください。『あれ?国のこと?政府?でも社会の一員とかも言うから、私も社会に入ってるのかな』などと考えた結果、この文章の場合は「国民全員を含む集団」という回答が導き出されたとします。そしてその意味を当てはめた途端、頭の霧が晴れて、眠気が覚めたりするのです。 日本語は「分っているつもりだったけど、分かっていなかった」ということがあるので、眠くなった時は、是非どこに霧がかかっているかを探してみてください。
まとめ
- 寝不足
- 食生活の乱れ(夜食・過度なダイエット)
- 興味がない・分からない
- 伸び・深呼吸
- 顔を洗う・歯を磨く
- ツボを押す
- 仮眠をとる
- 教科を変える
- 数カ月先の目標を設定する
- 分からない箇所を見つける