冬休みの宿題が終わらなくて焦ることが多い小中高生は、限られた期間での学習計画や勉強の仕方を見直し、改善する必要があります。
しかし、冬休みに入ってから「宿題の量が多すぎて計画を立てられない」「どのような勉強の仕方が正しいのかわからない」と悩む人も多いでしょう。
この記事では、冬休みの宿題を早く終わらせる8つのコツや、小学生・中学生・高校生それぞれに向けた宿題対策を詳しく紹介します。
冬休みの宿題がなかなか終わらない原因
冬休みはイベントが多く遊んでしまう
本人の性格
風邪やインフルエンザなどの体調不良
勉強の計画を立てていなかった
勉強のための環境が整っていない
勉強の習慣が身についていない
冬休みの宿題を早く終わらせるコツ
1:生活リズムを崩さないようにする
2:宿題の計画表・時間割を作る
3:目標や期限を決める
4:やるべきことや目標を書いて貼り出す
5:時間にメリハリをつけて勉強する
6:スマホやゲームなど誘惑を遠ざける
7:ご褒美を用意する
8:塾に通うなど質問できる環境をつくる
冬休みの宿題がなかなか終わらない原因
小中高生の冬休みの宿題が終わらない原因には、時間・環境・体調などが関係しています。
具体的なシーンを挙げながら冬休みの宿題が終わらないのか紹介します。
冬休みはイベントが多く遊んでしまう
冬休み中はクリスマスや年末年始の祝祭があり、宿題よりも友人や家族との楽しみを優先してしまう人も少なくないでしょう。
例えば、クリスマスプレゼントで貰ったゲームに夢中になったり、お正月に親戚の家に泊まりに行って数日ゆっくりしたりすることで、どんどん勉強する時間がなくなります。
遊ぶことが多すぎて勉強を後回しにしてしまった結果、冬休み期間が残りわずかで宿題が終わらないという事態に直面する可能性があります。
本人の性格
本人の性格の違いによって、冬休みの宿題へ取り組む意欲も変わってきます。
やらなければならないことを先延ばしにする傾向がある人は、冬休み中も宿題を後回しにして、最終的に時間が迫ってから取り組むことが多いです。
また、モチベーションが高いときだけ宿題に取り組み、モチベーションが低いときは手付かずのままになってしまう性格の人もいるでしょう。
このような性格の人は、宿題が急に迫ってくると焦りを感じ、集中が低下することも考えられます。
風邪やインフルエンザなどの体調不良
夏に比べて風邪やインフルエンザにかかりやすい冬は、予期せぬ体調不良で宿題の計画が崩れてしまうことが考えられます。
もしもインフルエンザに感染した場合、高熱やダルさによって集中することが難しくなり、多くの時間をベッドの上で過ごすことになります。
冬休み中に羽目を外して遊ぶと生活リズムが乱れやすいため、体調管理を怠る人ほど宿題を効率よく進められない可能性が高まります。
勉強の計画を立てていなかった
計画を全く立てずに冬休みの宿題を進めた結果、最終日に想像以上にタスクが残ってしまうケースがあります。
冬休みの宿題の種類や量が多いほど、「どの科目から始めたら良いのかわからない」という悩みも増えるでしょう。
タスクの優先度を付けないまま宿題に取り組むと、同じ作業に無駄に時間を使ったり、区切りを付けられず集中力が低下したりします。
宿題を冬休み期間中ギリギリに終わらせられたとしても、焦って進めた結果、成果物の質が低くなることも懸念されます。
勉強のための環境が整っていない
宿題に取り掛かっても、環境の悪さによって効率よく進められなかったり、途中で止めてしまったりするケースがあります。
例えば、年末年始に家族や親戚で家の中が賑わっている場合、会話や生活音が学習の妨げになることが考えられます。
また、部屋やデスク周りにゴミや不要な物が散らかっている場合、宿題の最中に視線に入り、気が散ってしまうこともあるでしょう。
特に、学習スペースが確保されていなかったり、学習時間が曖昧になっていたりする家庭では環境づくりの配慮が必要です。
勉強の習慣が身についていない
普段から勉強の習慣が身についていない場合、量が多い宿題を継続的に進めることが難しくなります。
勉強することの目的や目標が曖昧になっている人ほど、宿題に取り組む意欲が低くなります。
冬休みの宿題をただの作業のように考えている場合、期間内に終わったとしても学習の定着と学力の向上には繋がりにくいでしょう。
冬休みの宿題を早く終わらせるコツ
ここからは、冬休みの宿題を効率よく進められ、なおかつ学力向上にも繋がる勉強のコツを8つ紹介します。
1:生活リズムを崩さないようにする
冬休みの宿題を早めに終わらせて安心できるように、十分な睡眠と休息を確保して、効率よく学習できる時間と体調を整えましょう。
規則正しい睡眠時間の確保は深い眠りに繋がりやすく、学習効果や記憶力の向上にも期待できます。また、十分な休息によって脳がリフレッシュされることで、集中力や創造性の向上が促されます。
規則正しい生活は学習の効率と質を高め、宿題に対する取り組みを習慣化しやすいのも大きなメリットです。
2:宿題の計画表・時間割を作る
冬休み終盤に差しかかったときに「宿題が間に合わない」という事態を避けるため、計画表と時間割りを作成しましょう。
まずは、大まかな宿題の量と各科目のタスクを整理します。そして何日間で終了できる量なのかを把握した後、宿題を進められる日にタスクを均等に振り分けていきましょう。
時間割は1日単位で作成します。例えば、朝・昼・夜で宿題に時間を割く場合、朝は国語、昼は数学、夜は社会という風に枠を決めることで、無駄な作業に時間を割くことがなくなります。
また、体調不良や急な用事で宿題に取り掛かれない日を想定し、1日のタスクをそのまま翌日以降にスライドできるようにしておくのがおすすめです。
3:目標や期限を決める
冬休みの宿題を何日で終わらせるのか、目標と期限を決めておくことで勉強に取り組むモチベーションを維持できます。
例えば、年末年始に思いっきり遊んだり、テレビを見ながらゆっくり過ごしたりしたい人は、1「冬休みの宿題を12月28日までに終わらせる」などの明確な目標を立てます。
目標や期限を決めることで焦りを感じてしまう人は、1日単位や1週間単位でクリアすべきタスクを決め、ハードルを低くしましょう。
4:やるべきことや目標を書いて貼り出す
計画表や時間割り、目標設定で決めたことを忘れないように、メモに書き出して見えるところに貼り出しましょう。
勉強に対する意識が薄れてきそうなときにメモを見ることで、「今やらなきゃ後で苦労する!」という気持ちが芽生えます。
ついつい遊びすぎて宿題に取り組むのを忘れそうな場合には、スマートフォンやPCのリマインド機能で宿題の時間と内容を通知するのもおすすめです。
5:時間にメリハリをつけて勉強する
冬休みの宿題に割く時間帯を明確にしておくことで、勉強の習慣化をしやすくなります。
例えば、3科目の宿題を進めたい日に、9時〜10時までは国語、13時〜14時までは数学、20時〜21時までは物理、というような時間のメリハリをつけましょう。
勉強とプライベートの時間を明確に区切り、オン・オフをはっきりさせることが短時間集中型の学習を実現する秘訣です。
あらかじめ計画した勉強時間が長すぎて集中力が低下したり、逆に時間が短くて物足りなさを感じたりした場合は、自分にとって最適な学習時間に調整していきましょう。
6:スマホやゲームなど誘惑を遠ざける
冬休みの宿題に限らず、勉強をする際はスマートフォンやゲーム、漫画などに触れられない環境をつくるのがおすすめです。
例えば、宿題に取り掛かる前にスマートフォンやPCの電源を落とす、テレビや漫画がない部屋に移動して勉強するなどの工夫をしましょう。
また、両親や兄弟姉妹の行動によって誘惑されるケースもあります。宿題を捗らせるためには、家族にも協力を仰ぐことも大切です。
7:ご褒美を用意する
ご褒美は冬休みの宿題に対するモチベーションの維持と向上に繋がるため、必要に応じて用意しましょう。
最終的なゴールだけではなく、中間目標に対するご褒美を用意することが、継続的な学習意欲に繋がります。
ご褒美の内容は、目に見える形のものであると達成感をより強く感じられるでしょう。
例えば、クリスマスまでに宿題が半分以上進んだ場合、クリスマスプレゼントを豪華にする、正月までに宿題が全て終わった場合、初売りに一緒に出掛けてご褒美を買い与えるなどします。
ご褒美無しのときに学習意欲が低下してしまわないように、目的と報酬のバランスを保つことが大事です。
8:塾に通うなど質問できる環境をつくる
塾に通うことで、講師に自分が苦手とする科目や問題に関して、詳細にアドバイスをもらえるようになります。
例えば、冬休みの宿題で解けない問題があったとき、講師は答えに導くまでのプロセスや、同じ形式の問題を解くコツまでわかりやすく教えてくれます。
ECCの個別指導塾『ベストone 藤沢校』では、独自研修で腕を磨いた現役大学生や経験豊富な社会人の講師が、通常の学習プログラムだけではなく自習まで徹底サポートしています。
塾が開いている時間帯は自習スペースが解放されており、冬休みの宿題でわからないことがあればいつでも講師に質問することが可能です。
冬休みの学力アップに限らず、将来の目標や進路に即した最適なアドバイスを受けられるため、高いモチベーションで『成りたい自分』を目指すことができます。
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小学生・中学生・高校生の冬休みの宿題対策のポイント
最後に、タスクを効率よく進めながら、学習の質も重視した冬休みの宿題の取り組み方をわかりやすく紹介します。
小学生
小学生の冬休みの宿題は、本人に計画や進捗を全て任せるのではなく、家族がサポートすることが大切です。
冬休みに入ってすぐに宿題の量を確認し、子どもの性格を考慮しながら計画を練っていきます。
例えば、大きな紙に冬休み全体で取り組むタスクや、1日ごとの時間割を書いて、勉強部屋に貼り付けておきましょう。
計画通りに進めた場合、チェックマークを付けて進捗がわかるようにします。計画通り進まなかったときも、宿題に取り組んだことや解けた問題に対して褒めてあげることが大事です。
1日で取り組む宿題のハードルを低めに設定し、目標を達成できた喜びを感じてもらいながら徐々にハードルを高くしていきましょう。
中学生
中学生の冬休みは一般的に2週間程度と短いため、勉強の時間配分と効率に気を使わなければなりません。
中学2年生までの場合、部活動や習い事の時間と調整しながら、1日2時間〜3時間程度の勉強時間を確保するのが理想的です。
例えば、1科目につき1時間を目安として、1日2科目〜3科目の宿題を進めます。同じ科目に2時間以上費やす場合は、脳のリフレッシュして集中力を回復させるため、1時間ごとに休憩時間を設けてください。
多くの中学校では、冬休み明けに中間テストが実施されています。テスト対策をする時間を確保するためにも、冬休みの宿題は年内に終わらせることをおすすめします。
冬休みの宿題を終わらせるだけではなく、成績向上にも注力したい場合には、冬期講習で弱点の克服に集中的に取り組んでみましょう。
高校生
高校生になると、冬休みの宿題の量と種類が多くなり、無計画に進めると期間中に終わらない可能性が高くなります。
まずは冬休みの最初に宿題や課題の量を把握し、スケジュールを立てることが大切です。週ごとや日ごとに取り組むタスクを設定し、進捗を可視化しておくことで計画的に進められます。
効率よく宿題を進めるには、点数が低い科目や苦手な分野から優先的に取り掛かるのがおすすめです。また、復習に充てる時間も確保しておくことで、冬休み明けの中間テストで成績向上にも期待できます。
冬休みに合わせて「学力を底上げしたい」「自分に最適な勉強方法を見つけたい」という人は、学習塾へ通うことも視野に入れましょう。
数多くの生徒の悩みや課題と向き合い、問題を解決してきた学習のスペシャリストによるアドバイスが成長に向けて殻を破る大きなきっかけとなります。
まとめ
冬休みの宿題は、規則正しい生活をしながら、事前に決めた計画通りにタスクをこなすことで早く終わらせることができます。
宿題の量を確認した後、科目ごとにタスクを決め、時間単位や1日単位やスケジューリングをしましょう。
勉強をしやすい環境づくりも大切です。スマートフォンやゲームなどから隔離された部屋で勉強に取り組み、家族や塾の講師からアドバイスを受けられる環境をつくることで、学習の質が高まります。
ECCの教育メソッドが集約された『ベストone 藤沢校』は、小学生・中学生・高校生それぞれに対する効果的な教育方法を熟知し、個人に最適なアプローチで成長をサポートする個別指導塾です。
冬休みの宿題に悩む生徒に対して自習スペースを解放し、以前に生徒としてベストワン藤沢校に通っていた卒業生が的確なアドバイスとフォローを行い、目標達成を応援します。
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ベストワン藤沢校では、5教科のほか、英検対策にも力を入れています。
監修:河原紀夫
ベストワン藤沢校学校長
横浜生まれ、鳥取育ち。
東京外国語大学外国語学部(現国際社会学部)中退、青山学院大学文学部卒業、東京大学大学院総合文化研究科中退。
大学生時代に塾講師として教壇に立ち、そのまま塾業界へ。塾業界28年。
「先生、できた!」「先生、ここが分からないんですけど」が大好物。
3歳から慣れ親しんだ自然も、田舎暮らしの中で憧れた都会の喧騒もどちらも好み、そのどちらも共有できる神奈川県藤沢市に在住。
都会と田舎を行き来するドライブと読書が趣味。養老孟司と大森正蔵とマーク・トゥエイン、J・D・サリンジャーを愛読。