定期テストで良い点数を取ること。これは内申点を上げたい中学生、指定校推薦を狙っている高校生、そして何よりも各科目の基礎体力をつけたい人にとって非常に大事です。
しかし以下のような声をよく耳にします。
- テスト前にちゃんと勉強してるのに点数が取れない
- 前回よりも長い時間勉強したのに点数が上がらなかった
- 部活が休みになってから1週間勉強を頑張ったのに平均点以下だった
原因は何なのでしょうか?
今回は勉強してもテストの点数が上がらない原因を探り、最後に点数を上げるためのヒントをご紹介します。
テストの点数が上がらない原因
勉強しているのにテストの点数が上がらないのは、「つもり」が原因かもしれません。
原因① 覚えたつもり
ノートに書いた数学の公式、社会の年号、英語の単語などを何度も何度も見た結果「覚えたつもり」になっていませんか?
暗記に関しては確認方法が大事です。何度も見ているだけでは、本当は覚えていないことが多いのです。
ポイントは、繰り返し使う、または思い出すことです。
数学の公式の場合は、その公式を使った問題をできるだけたくさん解きます。問題を解くたびに、この公式を思い出し、実際に使うことになるので、完璧に覚えることができます。
社会の年号や英語の単語・熟語は、実際に思い出して言う、または書いてください。
覚え方として、語呂合わせ、連想記憶術などがありますが、これはとても良い方法です。
語呂合わせや他のイメージと一緒に繰り返し覚えることを、精緻化リハーサルと言い、この方が忘れにくくなります。
例えば以下のような表を作って語呂合わせと一緒に暗記し、「年号」と「語呂合わせ」または「出来事」と「語呂合わせ」の個所を隠してテストしてみてください。見るだけでなくきちんと思い出して回答することが大事です。
英単語も同じように語呂合わせを使って記憶すると効果的です。
さらに英語の場合は、最近は優秀なアプリがあります。
例えば「mikan」というアプリでは、正解できるかだけではなく、即答できるかどうかをチェックしてくれます。「完璧に覚えた」「ほぼ覚えた」「うろ覚え」「間違え」に分けられるのです。
興味のある方は以下からダウンロードしてみてください。
原因② 理解したつもり
授業で聞いた内容を簡単に理解できたため、「ここはもう大丈夫。授業で理解したから」と思ったことはありませんか?
ここで油断してしまうと、テスト当日、ほとんどの人がそのセクションの問題でミスをしてしまいます。
暗記の時と同じく、必ず確認するための問題を解いてください。
その時に重要なのは、以下の二つです↓↓
- 正解してもしなくても解き方を説明できる
- どこの知識が足りないかを見つける
この二つをクリアできれば理解した!と言えるでしょう。
流れはこんな感じです。
問題を解いて正解したとします。その場合でもすぐに「理解した!」ではなく、解き方を自分の言葉で説明してみてください。
ここでつまずく場合、偶然正解したのかもしれません。解説を読んだり、学校や塾の先生に確認して、何が足りなかったのかを見つけてください。そうすればきちんと説明できるようになります。
逆に問題を解いて不正解だった場合でも、解説を読んだり先生に聞いた結果、「この知識がなかった」や「この手順を知らなかった」が分かれば全く問題ありません。すぐに「完璧に理解できた!」に到達します。
ただし、「一度説明できたからもう大丈夫」ではなく、何度も繰り返し頑張りましょう。
💡足りない知識が見つからないとき
解説を読むのも大事ですが、学校や塾の先生に聞いてみましょう。
先生はたくさんの生徒さんを教えてきているので、どこの知識が足りていないかをすぐに見つけてくれることが多いです。
また大学生の塾の先生たちは、最近の自分の体験談も教えてくれたりするので、とても心強いです。
点数を上げるためのポイント
定期テストの点数を上げるための5つのポイントをご紹介します。
科目別の具体的な勉強方法は、以下の記事を参考にしてください。
①普段から弱点を明確にする
苦手な科目、苦手な単元・セクションを分かっているだけで、点数は相当違ってきます。効率的に勉強ができるからです。
定期テスト前は、当然苦手な単元の問題を多くやるべきなのですが、何が苦手なのかをテスト前になってから探すのでは時間が足りません。
普段から自分の弱点を意識しておくようにしましょう。
②授業でわからないことを早めに解決する
授業でわからないことがあったら、学校や塾の先生にできるだけ早く聞いて解決します。
意外と「ま、次の授業で聞けばいいや」と思いがちです。
特に積み上げ型の教科(数学や英語)の場合は、わからないまま授業が進んでしまうと、解決までに時間がかかるので要注意です。
ノートをきちんととって、「ここが分かりませんでした」と聞いてみてください。
③部活が忙しい人は朝の時間を利用する
部活が休みに入るのはたいていテスト1週間前です。
毎日部活を頑張っている人は、テスト1週間前になるまでは、家に帰ってから学校の予習・復習をするのは大変だと思います。
そういう人たちは、朝の時間を利用してください。
帰宅後は、夕食、お風呂、ゲーム?などを早めに済ませ、例えば22時に寝て朝5時に起きれば7時間寝ることができます。
5時から7時まで、前日のノートをもう一度読んで、先ほど書いた「弱点を明確にする」のもよいでしょう。前日習ったことが頭の中で整理されます。
また当日にやることを軽く予習するだけでも、その日の授業が二度目になるのでスムーズに理解できることが多いのです。
④副教科で点数を取る
中学では特に、期末テストで副教科(音楽・保健体育など)の筆記テストもおこなわれる学校が多いようです。
副教科の点数は、中学生の内申点や、大学の指定校推薦にとっても非常に大事ですので高得点を狙いたいところです。
そこで、以下のポイントをおさえて、できるだけ効率的に副教科の点数を上げましょう。
- 先生オリジナルの問題が多いので、先生の授業をしっかり聞いてノートを取ること
- 問題集などはないので、配布されたプリントやノートをしっかり読むこと
授業内容をしっかり把握するだけで、高得点が狙えます!
⑤時間がない人はワークと暗記
最後に、もう時間がないけど点数を上げたい人は、ワークの復習と暗記を頑張りましょう。
完了しているワークをもう一度読み返すことは、理解の定着につながります。
穴埋めになっている個所や、先生が小テストを行った個所は特に出題される可能性があります。
また、最後の最後は英語の英単語、理科の化学式、社会の年号など、暗記を頑張りましょう。
以上、参考にしてみてください。
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