今回は、第二弾の中学生編です。
2023年に多かった悩みは以下の3つ。
- 計画的に勉強ができない
- 学年相当級より上の英検受験が不安
- 学校の先生に受験校のランクを下げろと言われた
これらの悩みに対して当校の先生たちが講じた対策・解決法をご紹介したいと思います。
なかなか自主学習ができない中学生たちに、先生たちも頑張っています。
身近に感じる方も多いはずです。是非参考にしてみてください。
計画的に勉強ができない
悩み(生徒)
テストに向けた勉強が計画的にできない。
計画もどのように立てたらよいか分からない。
といった悩みが多く聞かれました。
中学生の多くは、部活に入っています。
そのため、しっかりした計画、または納得した計画がないと、部活後に自ら勉強するのはとても大変です。
そこで、当校の先生は、計画を一緒に立てたようです。
では解決法を見てみましょう。
解決法(英語)
まず目標点を決めました。そしてそれを実現するために、一緒に逆算して計画を立てました。
具体的には、目標点達成のためにやらなければいけないこと(文法理解や単語暗記など)を洗い出し、そのやらなければならないことを定着させるまでにどのくらいかかるか、見積もりを立てたのです。
計画を立てた後ももちろんサポートを心掛けました。各自の計画に対してどのように取り組んでいるか、ビハインドがないかなど密なコミュニケーションを取りました。
結果
今まではテストの前日までやっても間に合わなかったのですが、この計画に沿って頑張った生徒は、1週間前には最終確認を行うだけなど、余裕を持ったテスト勉強を実現することができました。テストの点数も50点台から70点台にUP。最高では、25点アップの生徒もいました。
また、テスト前だけでなく、普段の学習から計画を立てて進めることを習慣化することが出来たのです。
学年相当級より上の英検受験が不安
悩み(保護者)
学年相当級より上、つまりまだ学校で習っていない範囲が対象の英検に挑戦することになった。
でも合格するにはどうしたらよいか、どのように勉強してよいか分からない。
最近は、学年相当級よりも上の級を受ける生徒さんたちが増えています。
英検の目安となる対象学年や英検についてはこちらをご確認ください。
では解決法を見ていきましょう。
解決法
英検に出題されやすい単語・文法に絞って学習しました。
習ってない範囲をすべて学習するのはやはり無謀です。時間が足りません。
長文に関しては、とにかくコツを教えます。
例えば関係代名詞が出てきても、前から訳せるようにするコツを教えました。
後ろから訳そうとすると、まだ習っていないため、どこで区切るかがとても難しいのです。
問題形式も限られているので、対象級で使われる問題形式で学習し、とにかく慣れてもらいました。
結果
見事合格でした。中学2年生で準2級に合格した生徒さんは、本当によく頑張りました。
中学生ではありませんが、小6で2級に合格した子もいました。
学校の先生に受験校のランクを下げろと言われた
悩み(生徒)
学校の先生に受験校のランクを下げろと言われた
学校の先生はどうしても「全員合格」を目指しているため、余裕で合格できそうな学校を勧めてきます。
しかし本人にとっては、大きなショックです。
しかも夏前など、まだ早い時期の三者面談で、学校の先生から志望校を下げるように言われる生徒も少なくないようです。
当校の先生の解決法を見てみましょう。
解決法
🔷メンタル面のフォロー
実際に模試での結果を見て、まだ結果が良くなくても、それまでの経過を一緒に見て、まだ可能性があることを伝えました。
また、当校の過去の事例を紹介して、まだまだ大丈夫だと励ましました。
保護者の皆さんにもお願いしたいのですが、中学校教師に「志望校を下げる」ように言われてもあまり焦らないでください。彼らのアドバイスが常に正しいとは限りません。保護者の皆さんが焦ってしまうと、お子さんたちは不安になります。落ち着いて塾に相談してください。
🔷勉強面のフォロー
実際に点数を取るための作戦を生徒たちに合わせて考えます。
例えば志望校が私立高校の場合は、その受験校の過去問に合わせて作戦を立てます。
公立高校志望の場合は、得点するべき問題と、捨てるべき問題の見極めを教え込みました。
講師が一緒に問題をやりながら、絶対に得点するべき問題と捨てるべき問題を判断していくのです。
本番では、実はこれが一番重要だったりします。
結果
合格でした。本人たちはもちろん大喜び。「ランクを下げたほうが良い」と言われて一番ショックを受けていた生徒さんは、中学の先生に自慢げに報告に行きました。
夏休みから本格的に受験勉強を始めたお子さんの模試結果には、左右されないようにしてください。ここで早々に受験校のランクを下げてしまうと「どうせ受かるからいいや」とお子さんが思ってしまい、偏差値が下がってしまうケースもあります。
ベストワン藤沢校では、5教科のほか、英検対策にも力を入れています。
監修:河原紀夫
ECCベストワン藤沢校 学校長
横浜生まれ、鳥取育ち。
東京外国語大学外国語学部(現国際社会学部)中退、青山学院大学文学部卒業、東京大学大学院総合文化研究科中退。
大学生時代に塾講師として教壇に立ち、そのまま塾業界へ。塾業界28年。
「先生、できた!」「先生、ここが分からないんですけど」が大好物。
3歳から慣れ親しんだ自然も、田舎暮らしの中で憧れた都会の喧騒もどちらも好み、そのどちらも共有できる神奈川県藤沢市に在住。
都会と田舎を行き来するドライブと読書が趣味。養老孟司と大森正蔵とマーク・トゥエイン、J・D・サリンジャーを愛読。